怖いはずなのに、なぜか目が離せない

ストーリー
誰かの押し入れの奥、長年忘れ去られていた古い縫いぐるみ。
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ある日突然「目を覚ました」その人形は、自分の名前すら覚えていません。覚えているのは、ただ「誰かと遊びたい」という気持ちだけ。手にしたおもちゃのハンマーは、かつての持ち主からもらった大切な宝物——のはずですが、力加減がまるで分かっておらず、振り回すたびに周囲がざわつきます。胸の裂け目から覗く綿は、長い年月の証。縫い目だらけの顔でにっこり笑いながら近づいてくるその姿に、出会った者は決まって同じ感想を抱きます——「怖いけど、なんか憎めない」。今日もどこかの誰かの後ろで、静かに、しかし楽しそうに佇んでいます。
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